候補者2人の得票が同数となり、くじ引きで当選者が決まった茨城県神栖市の市長選挙をめぐり県選挙管理委員会が行った再点検で、くじ引きで当選を果たした今の市長の有効票の中に、「まんじゅうや」と書かれた票などが含まれていたことがわかりました。
過去には屋号などを記入して有効と判断されたケースもあり、県選挙管理委員会はこうした票が有効かどうか慎重に判断し、2026/4/28に裁決を出す予定です。
去年11月に投票が行われた神栖市長選挙は、新人の木内敏之氏と現職の石田進氏の得票が16,724票で同数となり、公職選挙法の規定に基づいてくじ引きで木内氏が初めての当選を果たしました。
敗れた石田氏は、市選挙管理委員会に異議を申し出ましたが、市選管は票の再点検の結果、異議を棄却しました。
そして、石田氏は決定を不服として県選挙管理委員会にさらなる審査を申し立て、県選管は先月、県としても票の再点検を行いました。
この中で、市選管による木内氏の有効票に、「まんじゅうや」、それに菓子製造業に関する記載の票が含まれていたことが関係者への取材でわかりました。
公職選挙法では、記名式の場合、候補者の氏名を記入することを原則としていますが、書き間違いなどもあるため、投票した人の意思が明白であれば有効にするという規定があり、過去の判例や国の判断では屋号や職業を記入して、有効になったケースもあれば、無効のケースもあります。
木内氏は実家がまんじゅうなどを手がける菓子製造会社を営み、自身も去年まで40年以上在籍していたということですが、今回の選挙で届け出た職業は「会社役員」で選挙公報でも実家の菓子製造業については特段触れていません。
神栖市選挙管理委員会はNHKの取材に対して「まんじゅうや」という票があったかどうか、明らかにしていません。
県選挙管理委員会は県選管や両陣営が抽出したこのほかの疑問票も含めて、判例や社会通念からも有効かどうか慎重に判断することにしていて、2026/4/28に判断の結果となる裁決を出す予定です。





